語るぬりかべ

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ぬりかべ体躯のアラサーが、美容と日々の暮らしに奮闘しつつ楽しみを見出す記録。

安野モヨコ『美人画報』でときめきを取り戻せ!

働きマン』『さくらん』などが映像化された漫画家と言えば、安野モヨコです。私は彼女の作品が好きで割と揃えているのですが、その中でもダントツに「おしゃれした〜い!!!」となるものを今日はご紹介したいと思います。

じゃん!

美人画報 (講談社文庫)

美人画報 (講談社文庫)

 

 

美人画報ハイパー (講談社文庫)

美人画報ハイパー (講談社文庫)

 

 

美人画報 ワンダー

美人画報 ワンダー

 

 

こちらはVOCEに連載されていたイラストエッセイをまとめたもので、美人画報・美人画報ハイパー・美人画報ワンダーの3冊シリーズです。1冊目の美人画報の初版は1999年なのでもう20年前!?今調べてびっくりした…

 

以下、Google booksの概要欄より引用。

読んでくれたアナタが超キレイになっていきますように。徹夜なんて当たり前の毎日のなかでついに踏み出した美人への第一歩!?まちがいだらけの髪型人生サヨウナラ。メイクにダイエット、長く険しい道は続くけど内面に磨きをかけちゃうヒントも一挙に公開。あの人気エッセイがカラー満載でついに文庫化。

 

私が持ってるのも文庫版です。今はKindle版も出てるみたいですね。古本も出回っているので入手は容易いと思います。

 

発売開始から20年を経ても全く色褪せないこのシリーズ。それはひとえに、ファッションや美容やメイクへの「ときめき」はどんなに時が流れようとも不変のものだからだと思います。勿論流行り廃りはありますし、新しい商品は日夜追いきれないほど発売されているし、より素敵に見せるための様々なテクニックやエステ技術も次から次へと考案されている。本書はそういったTipsにも触れてはいるものの、主軸は「ときめき」です。そうですね、加えて言うならば「あこがれ」もあるかな。あとは「焦燥感」も。この焦燥感って良くも悪くも色々なことのキーになると思っている。それについて触れると長くなるので割愛しますが。

 

安野モヨコは漫画家であり基本的には絵の人なのですが、勢いのある文章もとっても魅力的。小説家やエッセイストが書くのとはまた違った、いい意味で等身大の彼女の日々のきらめきと悪戦苦闘がそこには活写されています。随分と本を読む方のようなので、言葉や文章の量的・質的な蓄積があるのだと思います。そして、本領発揮の「女子〜!!!」というイラスト。そうだよ!かわいいんだよ!目が大きく割と派手な顔立ちのキャラクターを描く彼女の絵柄が苦手な人もいるかもしれませんが、私は超超超刺激される。くはあ〜、たまらんぜ!かわええもので溢れたイラストを眺めているだけで元気が湧いてくる。

 

私の場合は、身の回りのことに対するテンションが下がっている時(各自思い浮かべてください)にこれをパラパラめくります。するとまあ効果覿面、ネイルでも塗っちゃおうかしら♡今日はお風呂でスクラブしよっと♡明日は久しぶりにあのワンピ着て靴と鞄はあの組み合わせにしよ♡ついでにメイクはあのシャドウを使おっかな♡…書いていてなんか自分の単純さ具合に呆れましたが、まじでこんな感じになる。私は美のカンフル剤と呼んでいます。神棚に祀ってもいいのでは。というか私が単細胞すぎるだけか?不安になってきたぞ。

 

人間生きてりゃそりゃ調子が良くない日もあるし、そんな時はお洒落どころじゃないじゃないですか。生存してるだけで良しとしよう、みたいな時期はザラにある。厄介なのが、そういう状態に陥った時に浮上のきっかけを掴むのってなかなか厄介なんですよね。勝手に負のスパイラルにはまり込んで、ありとあらゆる物がうまく行かなくなる。そんな苦境から抜け出す手がかりになる物って、人によって違うと思うんです。友達や恋人や家族と会う、美味しいものを食べる、買い物をしに行く、映画を見る、体のケアをしに行く、本当に色々とあると思う。そうやって色々ある手段の1つとして、本書はとってもお薦めです。何よりとってもイージーに、5分もあれば心の足取りが軽くなる。どこにも行かず、誰とも会わず、自分一人でパラパラと眺めるだけで。

 

3冊シリーズいきなり全部はちょっとな〜、という人はハイパーかワンダーどちらかをまずは購入すると良いと思います。1冊目も悪くはないのですが、安野モヨコ自身がイラストエッセイという表現に慣れてきたなという感じがするので。というわけで、初めての本の紹介でした。うーん、楽しいね!またやりたい。