語るぬりかべ

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ぬりかべ体躯のアラサーが、美容と日々の暮らしに奮闘しつつ楽しみを見出す記録。

美顔バランス診断をやってみた!特徴、他診断との比較、おすすめポイント等をまとめました。

記念すべき100記事目。三日坊主ならぬ三日大僧正(by安野モヨコ)の自分がこんなに続けられるとは思いませんでした。もともと活字中毒Twitter大好き人間なので、ブログという文を主とする場は自分に合っていたのかもしれません。今後ともよろしくお願いいたします。

さてさて、先日本屋を徘徊していたらこんなものが平積みになっているのを発見しました。

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しびれる…どんな素晴らしいコスメも使いこなせなければ意味がない、それこそ豚に真珠、猫に小判だという考え(私は豚であり猫です)をもっているので、飛びつかないわけがない。眉毛だけであんなにも思い悩んでいるのですから。パラパラと中を見てみると、かなり自分の好みだったので購入しました。「理論」「理屈」がしっかりと説明されているものが好き。系統立てて論じられていると快感を覚える人間です。世の中理屈が通らないことは沢山ありますからね…(遠い目)

こちらの本、最近受けた顔タイプ診断と一体全体何が違うんだ?と思いながら読み進めたので、今回は美顔バランス診断について顔タイプ診断との比較を交えながら紹介していこうと思います。Twitterやブログでも色々と検索したのですが、2019年4月発行と比較的新しい診断なためか、そこまでまとまってるものが無かったんですよねー。ご参考になれば幸いです。

 

 

【美顔バランス診断とは?】

美顔バランス診断協会HP(https://beautiful-type.com/)より抜粋。

美顔バランス診断とは、顔の「黄金比」を基準として上下左右の配置の特徴から15タイプに分類。 ICBインターナショナルが18年前からメイク講座でお伝えしてきた顔分析と顔型分類による「似合うメイク」をブラッシュアップしました。あえて「黄金比」を目指すのではなく自分の個性を魅力として捉え、生かすメイクを提案するための診断です。

 美顔バランス診断協会は「顔の黄金比」を基準とした「美顔バランスメイク」を開発しています。また、「本来持っている個性を生かすことで誰もが美人になれる」をコンセプトにしたメイクを提案しております。

黄金比」を目指さない。メイクや整形では黄金比に近付けていくのが一般的だと思いますが、美顔バランス診断は個性をそのままに、魅力を引き出すことをねらっています。HPにはこんなビフォアフ写真もありました。

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上品な雰囲気を醸し出すメイクもさることながら、パーソナルカラーの威力も大きいですね。お顔の映え方が全然違う。

 

【美顔バランス診断の特徴】

顔のバランスを測定する

巻頭には複数の直線が印刷された透明なシートがあり、その透明シートを自撮りに重ねて診断します。これは本の帯のアップ。

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自撮りの撮り方、診断シートの重ね方なども丁寧に解説してあるので、その通りにやれば大丈夫です。顔タイプ診断では定規を使って長さを測りましたが、これはシートを重ねるだけなので楽ちん。スマホさえあれば、本を買ったあとすぐに診断ができます。私は本屋で購入後に同じフロアにあったベンチを陣取り、過去の自撮りを使って速攻で診断しました。妙なところで行動が速い。

 

15タイプに分ける

測定結果を元に、顔の上下のバランス(5種類)、左右のバランス(3種類)に分け、5×3=15タイプに分類します。この種類分けも「世の中の女性はみんな美人」という主張の元に「優」「美」「麗」などのネーミングがなされていて、非常にメンタルにやさしい。

多分これパーツは全部一緒のイラストだと思うんですけど、配置ひとつでここまで与える印象が違うのかとびっくりしますね…もちろん、間違っても「崩落」「余剰」などのネガティブワードは出てきません。なんせ、全てが「美」であり「魅力」なのですから。

各タイプに合わせたメイク指南

本の中盤では、その15タイプそれぞれに適したメイクや髪型、イメージチェンジをする方法などが解説されています。

なお、本の終わりの方にはページ数こそ少ないものの、骨格診断とパーソナルカラーについてもざっくり載っています。パーソナルカラー毎に似合うメイクの色味(具体的なブランド名や品番もある)もあったので、実はこの本の中でもかなり使える部分だと睨んでいます。少ない紙面で非常にわかりやすくまとまっているので、スマホで写真を撮っておいて、買い物で困ったら確認するつもり。

 

【顔タイプ診断との類似点】

顔タイプ診断では大人ー子ども、直線ー曲線をマトリックスにした図がありました。

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美顔バランス診断にも似たようなものがあります。書籍の中身になってしまうので画像は載せられませんが、顔タイプ診断を受けた方が見れば「自分は大体このへんだな」という見当はつくはず。実は美顔バランス診断の結果は、顔タイプ診断で言うなればTHE・キュートの結果でした。でも先ほど載せた美顔バランス(フレッシュっぽさ強め)の方が明らかに良さそうなんでそっちにしました。そのへんの流れも一緒でしたね。

 

【顔タイプ診断との相違点】

顔のパーツの特徴は考慮しない

多分これが一番大きな違いです。顔タイプ診断ではパーツの大きさや印象の強弱、直線か曲線か、などが判断基準に含まれていますが、美顔バランス診断では全く関与しません。この点については後ほどまた触れます。

正面の顔のみ診断

顔タイプ診断では横顔も診断するのに対して、美顔バランス診断では正面の顔だけです。 

顔周りのみで、ファッションには言及せず

顔タイプ診断が「顔立ちから似合うトータルファッションを提案する」のに対し、美顔バランス診断は協会HPにもあるように「顔のバランスから似合うメイクや髪型を提案する」ものです。したがって、目的に合わせて診断を使い分ける必要があるかなと。顔タイプ診断の時にも使わせてもらったこの画像の説明が個人的にはわかりやすかったです。

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これに美顔バランス診断によるメイクが加わるのかな?全てを1つで解決しようと思ってはならない…全体は部分の集合である…私という全体を構成する様々な要素をひとつずつ明らかにしていくのだ…

 

【いいなと思った点】

バランスを意識したメイクがわかる

自分のタイプのページに書かれているメイクアドバイスはどれも納得できるものでした。リップは発色淡目、アイシャドウは肌馴染みの良い色を薄く、チークは丸く、眉はナチュラルに。個人的には、「なんとなくこっちの方が合うんだよな」と思いながらしてきたメイクを首肯された感覚でしたね。あ、やっぱり?みたいな。顔タイプ診断ほどの衝撃ではなかったです。今までのメイクとは相いれなかった方も、「なるほど、こうすると調和が取りやすいとされているのね」と知ることができるので、採用するかは別としてそれはそれで有益かと思います。

パーツ毎のメイクの方法がわかる

先述したように、タイプごとにおすすめのパーツメイクが載っているため、迷っていたパーツがある時はそれを頼りにすることができます。「〇〇なので、丸い形にチークを入れる」「~な雰囲気に寄せたい時は、アイラインはこう引く」など、理由と結果が明確に示されているのも良いです。

断片的な情報ではなく、すべての顔バランスのメイクの仕方が載っているので、自分と異なるタイプのメイクを見るのもなかなか面白いです。しかも、各タイプ毎に「反対のタイプはこれ」という画像があるんですよ。もう全然違うの。そりゃ同じメイクしちゃだめだわ、と思う。こういうのを目の当たりにすると、流行に踊らされる怖さというのがよくわかりますね。そりゃニュアンス程度なら取り入れるのは構わないでしょうが、根本を無視して無理矢理何かに似せてもそりゃきつい。怖い怖い。自分の頭でよく考えねば。

(多分)誤診が少ない

先述したように、顔タイプ診断ではパーツの印象(直線・曲線、強い・弱い、等)を加味して診断を下しますが、美顔バランス診断では単純に測定結果だけを元に診断が出ます。したがって、個々人の解釈の違いで診断結果がブレないのが利点だと思います。顔タイプ診断で私が自分のコンプレックスに引きずられてセルフ誤診したようなことになりづらいはず。

 

【最初は「ん?」と思った点】

何度も繰り返し言っていますが、美顔バランス診断ではパーツの印象は問わないんですよ。だから、基準とする位置関係さえ同じならこれとこれが同じタイプになる。なるはず。私の理解が間違っていなければ。


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極端に書いたとは言え、この二人の似合うメイクが同じ…なのだろうか…?さっきご紹介した西東社の方のツイートでも「山田優に似ていると言われたことはない」とありましたが、人が受ける印象は顔全体のバランスもさることながら、パーツの特徴もかなり大きいのかもしれません。ううむ。

と、ここまで考えて気付きました。こうしてついつい個々のパーツの特徴に引きずられがちな認識を、美顔バランス診断は全体のバランスという大局に引き戻してくれる貴重なものなのではないか、と。あの15タイプの、同じパーツで構成されているにも関わらず全く違った顔立ちが全てを表している。二重か一重か、などという細かいことに拘泥するな、と。木を見て森を見ず、では話にならんぞ、と。そう考えてみると、だ、大事じゃん…バランスめっちゃ重要…

書かれていたメイクアドバイスも、私自身は納得できるものばかりでした。結局は何をどう取り入れ、生かしていくかなんですよね。その取捨選択は他でもない自分がするしかない。完全に修行です。

 

【おすすめできる人】

あらゆる方に有用なものだとは思いますが、特におすすめできる人を考えてみました。

診断物に興味はあるけどまだ受けていない人

パーソナルカラーや骨格診断は名前が知られていますが、サロン等で受けると結構なお値段がしますし、自己診断は誤診が気になるじゃないですか。まあストアカだとお安く受けられる講座が沢山あるんですが。一方美顔バランス診断は基準が非常に明瞭なため、セルフでも相当の精度で正しい判断をすることが可能だと感じます。したがって、どうしようかな~こういうの気になるんだけどな~と迷っている方のエントリー本としては向いているように思います。

メイク初心者・指針が欲しい人

 世にメイク指南本は山のようにありますし、ネット上にも洪水のごとくメイク情報が溢れています。その中から適切に自分の欲しい・必要な情報だけピックアップできる方はいいんですけど、メイク歴がそんなに長くなかったり、どれにすればいいのかわからなかったりする人にとっては、本書はかなりビシッと方向性を決めてくれるので頼りになると思います。逆に、ある程度お化粧に慣れていたり、自分の顔についての理解が進んでいる方であれば、図書館等で借りてぱっと眺めるだけで大体把握できるかな。

 

後半は文字だらけになってしまった~。まあ最後までがっちり読まれる方は関心が高いだろうからまあ大丈夫ですかね…?もう少しわかりやすい記事にしたいとは常々思っているのですが。つい行間詰めちゃう癖とかもあるし。とりあえず美顔バランス診断の超個人的なレビューはこんな感じです。ご参考になれば幸いです。それでは!