語るぬりかべ

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ぬりかべ体躯のアラサーが、美容と日々の暮らしに奮闘しつつ楽しみを見出す記録。

mederu jewelryで「私のため」のジュエリーをどうぞ

十年ほど前だったと思います。雑誌Hanakoの下町特集で、浅草にあるメデルジュエリーという工房が載っていました。この大好きな大好きなジュエリーブランドのお話を、今日はしたいと思います。

以下、リングの着用画像を除きHPより写真をお借りしています。

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www.mederu-jewelry.co.jp

注文を受けてから職人がひとつひとつ作る、受注生産という方法でジュエリー作りをしていることを知り、写真に映る華奢で繊細な輝きを放つネックレスに目を奪われました。そうだ、20歳の節目にここでダイヤモンドの一粒ネックレスを買おう。そう決めて、浅草へと足を運びました。

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今は言問橋の袂にある浅草店ですが、当時は花やしきの裏手にひっそりとアトリエがありました。緊張しながらお店のドアを開けたこと、店員さんがとっても温かい笑顔で迎えてくださったことをよく覚えています。

選んだのは、「アージュ(天使)」という名前の一粒ネックレス。受注生産なのでその日に買うことはできず、お願いだけして約3週間後に再びお店を訪ねました。二度目の訪問時に目の前に出された、職人さんがわざわざ自分のためだけに作ってくれたジュエリーを見た時の胸いっぱいの気持ちは、今でもうまく言葉にできないままです。本当に本当に嬉しくて、きっと目の前のダイヤモンドと同じくらいに自分の目はキラキラしていたと思う。

アージュは残念なことにもう随分前に生産を終了してしまい、今では同じデザインのものを手に入れることはできません。が、デザイン的に似ているのはこちらでしょうか。

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さて、これだけ滔々と経緯を述べておきながら、なぜ肝心の写真がないのか。それは非常に情けないことに2年前、服の着脱時にチェーンを切ってしまい…気付いた時にはチェーンのみが首にようやくかかっており、ダイヤはどこかへ…ああ…チェーンもまだ直していないので、近いうちにお店に足を運んで修理して頂こうと思っています。

ながく使って頂く中で、体型の変化で着けられなくなることや、リングの歪みがでることはごく自然なこと。mederuでは使い込んで生まれた風合いはできる限り残し、またこの先も使って頂けるようにサポートをしています。

ネックレスのチェーン修理、実は何度もお願いしております。上の引用でリングについて触れられているので、そちらについても。メデルジュエリーでは購入時に選択できるリングのサイズの幅は#6〜#15、商品名にSとあるものはなんと#0〜#15。大概のリングが関節で止まってしまう私のような骨太には本当にありがたく、Twitterで骨細の方も「これなら着けられる!」と喜んでいらっしゃいました。売れ行きの予測がつきづらい既製品だとどうしてもマジョリティに合わせざるを得ませんが、受注生産という方式であれば注文者のニーズに沿った製品を作ることができますし、しかも売れ残りはまず発生しない。それゆえ価格帯は上がるものの、非常に無駄がない売り買いの仕組みだなと感じます。私がオーダーの魅力に開眼したのは、他でもないメデルジュエリーがきっかけでした。オーダーと言えば、数年前からはウェディングドレスとそれにまつわる装飾品の取り扱いも始まったよう。

 
 
 
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もしこういった物を身に纏う日が来たら、迷わず足を運びたい。そしてその日が終わった後も、部屋にかけて眺めておきたい。

ジュエリーに話を戻すと、地金が選べるシリーズもあります。K18とK10の選択ができたので、試着して比較をしました。K18だと光り過ぎてしまってどうも落ち着かなかったので、K10に。当時は確かダイヤのサイズも選ぶことができ、こちらも試着時に「きらきら過ぎる…」という印象を受けたため小さい粒にしたと記憶しております。

また、修理はもちろんのこと、カスタムで手彫り刻印や内石彫留め、不定期でスペシャルオーダーも行っているとのこと。

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これまで続けてきたタイムレスなエンゲージリングの探求を生かし、アトリエが厳選した1点ものの素材で仕立てる特別なオーダーリングです。(中略)シーズンごとに集められる素材が変わるため、石をお選び頂けるのはその時限り。素材との出会いも含めて、特別な思い出にふさわしい一本です。

うーん、なんとも心惹かれる文章。チェーンを直して頂いたら、どこかで琥珀のペンダントトップを手に入れてチェーンに通そうかな。それにしても、アージュの写真を残しておかなかったことが悔やまれます。私のファーストジュエリーであり、二十代の胸元と心に華やぎを教えてくれたアージュ。部屋のどこかからひょっこり出てきたりしないかしら。

 

とまあ、こんなエピソードが私とアージュの間にはありましたが、「物語」を大切にしていらっしゃるのもメデルジュエリーの特徴です。JOURNALという名前のブログ形式で、様々なエピソードや商品の紹介がしてあります。

https://mederu-jewelry.co.jp/blogs/journal

文章、撮影、モデルの全てをメデルジュエリーで働いている方々がなさっていると読んだことがあります。ジュエリーそのものが持つ美しさもさることながら、やはり関わっている方々の深い思い入れと、お一人お一人のジュエリーとの物語に人の心を動かす力があるのだと思う。

 

さて、そんなこんなで20歳で贅沢にも受注生産の味を占めてしまったので、25歳になった時にはまたメデルジュエリーにお伺いし、リングを購入しました。十代~二十代前半頃までは手元に何かあるのが苦手で、大学卒業と同時にやっと時計をし始めるという体たらくだったのですが、そんな人間でもやはり指に輝くリングの魅力はひしひしと感じていて。お店に行く前からHPを散々眺め、お店でもいくつも試着させてもらって決めたのがこちら。

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槌目が印象的な、比較的細身のリングです。槌目で光がランダムに反射し、ごくごく控えめなデザインながらも豊かな表情を生み出すところに惹かれました。引きで見るとこんな感じ。
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元々表面はマット加工でしたが、使用と共にどんどん艶が出てきています。店員さんの「一緒に年を重ねるリング」という言葉が本当にぴったり。そしてアージュ同様、生産が終了してしまっているようでHPに同じ商品は見当たりませんでした。ブランドの運営方針かもしれませんが、ブランド設立から年を経るごとに季節毎の限定品や廃盤が増え、「一期一会」的様相が強くなっているように感じます。

もちろん天然石やダイヤがあしらわれたリングの数々も本当に素敵だったのですが、実際に手元に合わせてみるとなぜかしっくり来ず。肌の色や質感、手指の形に馴染んだのはイエローゴールドの一本勝負でした。年齢を重ね、天然石やダイヤの放つ輝きや迫力に負けない自分になるまで、石を選ぶ楽しみは取っておくことにします。

 

そうそう、忘れちゃいけない。大切なジュエリーは大切な物にしまっておかなくちゃ、と思い、数年前にこちらも購入いたしました。がま口型のジュエリーケースです。

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私は常にこのケースをポーチ(もちろんソニアジャーニー)に入れて、出先でちょっと外す時の行き先としています。うかつにポケットやポーチに放り込んだらどうなってしまうかわからないので…内側に仕切りがあり、ネックレスのチェーンの絡みも防止してくれる優れ物です。

 

さあ、20歳、25歳、ときたら、お次は30歳。と言いたいところですが、実は昨年自分としてはかなり大きな買い物をしてしまい、それを買う決心をつけるために「早めの30歳のお祝い」という強力な切り札を使ってしまったため、今のところ特段購入の予定はありません。以前はブレスレットが気になるなあ、などと思っていたのですが、現在時計がマストな上に手首に何か追加するというのは現実的ではなく。またピアスの穴も空いていないのでその線も消え。とりあえず35歳が近くなったらまた考えようと思います。きっとそれまでには欲しいアイテムが現れているはず。ちなみに現時点で気になっているのはこちら。

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さりげなく、それでいて上質さが一目でわかる品の良い佇まいは、私が憧れる人間像と重なるものがあるように感じます。身に付けるもの、身の回りに置くもの、目に映るもの、それらが持つ力は必ずあると信じていて。「これが似合う人になりたい」という願いは、きっと自分を一回り成長させてくれると思います。

 

いつもより随分と静かな文体になってしまった。mederu jewelryには、スッと背筋を伸ばして綺麗に笑う大人の女性、というイメージがあるからかもしれません。私のためのジュエリー、おひとついかがですか。